NTT東北病院の思い出と感謝

1、外科の先生方に感謝
あっとう言う間の約18年でした。私は平成4年2月にNTT東北病院に赴任し、当時38歳で産婦人科部長になり、大学に負けるものかという心意気で張り切っていました。
葛西森夫院長と卵巣癌の難手術した時、葛西先生には切除できないものはないという迫力を今でも思い出します。外科の山口正人先生には学生時代からの先輩後輩の関係でいろいろ助けていただきました。リスクの高い手術にはほとんど山口先生に入っていただきました。佐川先生や佐藤耕一郎先生や寺澤先生にも助けていただきました。一人も手術による死亡がなかったのも外科学を背負っていた諸先生方のおかげです。
2、小児科の花水先生に感謝
平成4年当時、小児科で新生児を診てくれる先生がおらず、産婦人科で1,200gの未熟児を管理したり消化管出血児に輸血したりと大変苦労しました。多田啓也院長になり、何とかしてほしいと懇願したところ花水啓先生を釜石から引っ張ってきてくれました。この花水先生の頑張り、負けず嫌い、激しい情熱には頭が下がります。開院時年間77件だった分娩が平成5年には434件になり、平成10年には464件になってゆきました。年間100名を超える未熟児新生児の管理が行われていました。大学の岡村教授はNTT病院の価値は花水先生だともいわせるほどでした。忙しさのあまり、スタッフと花水先生のバトルがしばしばありました。インファントウォーマーのまえでの花水先生と沢田婦長との赤ちゃんをめぐる尻と尻のぶつかり合いはすごいものでした。
3、産婦人科医の皆様に感謝
産婦人科関係では小澤、赤井、大学応援でやっていたところに岩本先生がきて、さらに大友圭子先生がきて産科も婦人科も充実した時期でした。多忙でしたが、大友圭子先生の独特な歯に衣着せぬ発言にスタッフは和んでいました。平成12年から矢嶋先生が院長として赴任され、さらに患者数は増え、産婦人科としては絶頂期を迎えました。
4、産科医不足と当院の分娩の取り扱い中止にいたる経緯
平成19年佐々木毅院長になり、東北病院としては新たな発展をしてゆくのですが、産婦人科では20年9月に岩本先生が体調不良となり、その直後牧野先生も体調不良となり、一時回復した岩本先生がまた体調不良となりました。しだいに24時間体制での産科医師確保が困難となりました。しかし、大学へ産婦人科医の補充を繰り返しお願いするも獲得できず苦しい毎日でした。 
全国的に産科医不足が報道され、次々と分娩の取扱いを中止する病院が増えていっていました。河北新報もお産SOSで報道していましたが、まさかNTT東北病院にその波が押し寄せるとは思っていませんでした。仙台市内の産科拠点病院としてセミオープンシステムにも協力していましたし、無痛分娩を取り扱う唯一の総合病院としても貴重でした。わざわざ遠くからきて無痛分娩をする妊婦さんもいました。
しかし、大学では入局者が減少するにつれて、産婦人科医の確保と労働条件改善のためには、さらなる病院の集約化が必要との判断となってゆきました。さらに岡村教授が定年前に大学を辞めてしまいました。私が仙台医療センターへ移るか、一人で倒れるまでお産をやるかの選択となりました。移らなければ大学からの補充は今後期待しないでほしいとの意向もありました。また私一人で産科を維持することは患者さんへの不利益のつながる可能性もあり、撤退を決断せざるを得なくなりました。3月までに分娩の取り扱いを中止するとの判断でしたが、9月までは分娩をやってほしいという佐々木院長の強い意向で、仙台医療センターへの移動が4月から10月に延期されました。
5、麻酔科や手術場のスタッフに感謝
9月まではなんとか大学の応援が得られ、事故もなく分娩を終了できました。約5、000名を超える分娩管理と約3、000件の手術を行うことができ、私にとっては貴重な体験でした。麻酔科の芳賀先生、古山先生、日下先生、田島先生、山室先生には大変お世話になりました。
緊急帝王切開に馳せ参じてくれた手術場の皆さん、近江さん、鈴木一枝さん、高橋久美子さん、紺野恵さん、菅原洋美さん、千田さん、海江田さん、松岡さん、高橋梢さん、横山みどりさん、バイクで転倒しながら来てくれた千葉恵さん・・ほんとうにありがとうございます。
6、4階病棟のスタッフに感謝
昼夜なく一緒にお産や手術やがんのケアーに関ってくれた4階病棟のみなさんほんとうに感謝いたします。斎藤みさ江さん、村上愛さん、山崎信世さん、上田さん、白戸さん、歌のうまい相澤真理子さん、プロ顔負けで踊りのうまい三島美香さん、小島環さん、小竹美枝子さん、佐藤和恵さん、佐々木さん、伊藤さん、及川さん、猪狩さん、太田さん、佐藤美恵さん・・・・昔いっしょに働いた若見さん、桜井さん、南部久美さん、草野さん、安斎さん、石若さん、佐藤登志子さん、山田情さん、熊谷清美さん、佐藤真理さん、森祐子さん、小林愛さん・・・また、看護助手の高橋さん、堀江さん、堀籠さん、渡辺さん、加藤さん、須貝さん、事務の新婚の鎌田さん、亀井さん・・・ありがとうございます。医局の木村さんお世話になりました。外来の岩月さん、五十嵐さん、増田さん、石賀さん、産婦人科外来時代から苦労をかけた岡部たえ子看護部長にも大変感謝いたします。
7、野球の思い出
平成5年の市内病院対抗野球大会での優勝には感動しました。とくに応援団のエキスパーツの面々、加藤千恵さん、神田さん、佐藤奈緒子さん・・・若若しく輝いていました。当時は事務や薬局、検査のみなさんとも野球の練習試合をしました。越田さん、夷塚さんはプロ級です。高山さん、会田さんなど野球好きのピッタチャーが沢山いました。医局にも遊び好きの山川先生や耳鼻科の鈴木先生、整形の寿太郎先生がピッチャーをしていました。
8、どんと祭、松島マラソン、スキー、ゴルフ・・・
また内科の丹野先生は、どんと祭や松島マラソンの話をするや否や直ぐのってきて、企画してくれました。確か平成5年からどんと祭もマラソンもはじまり、沢山の参加者がいました。はじめは、大崎八幡神社まで歩き丹野歯科でのおでんがうまかったのを覚えています。山登りも丹野先生はすぐ企画してくれました。村元静子さんや小島環さんら沢山の人と焼石岳などを登りました。スキーツアーにも菊地亮先生はじめ沢山の人が参加していました。昔は運動会もありました。テニスコートもあり、仕事の合間にやっていました。
当時は余裕があったのかもしれません。ピノキオ会と称したゴルフの会もあり、放射線科の渡部先生や菊地先生、渡邉至先生、花水先生、歴代の事務長さんはじめ事務の面々だけでなく曾根田さんも出ていました。矢嶋先生も好きで医局コンペには志村先生、花水先生、山田先生、横山事務長、奥山さん、米野さん、中川さん、大橋さん、・・・参加していました。中川さんの夜のいろいろな企画は絶品です。
9、検査科に感謝
検査科の皆さんはほんとうにまじめで頭がさがります。前川さんはいろいろな難題によく対応しており、感心させられっぱなしです。緊急輸血にも良く対応してくれました。
最近ではNTT東北病院は細胞診断にベセスダシステムとHPVテストをいち早く取り入れた病院として有名です。私はいろいろなところで講演をしていますが、その仕事は主に亀さんと牧野先生がやってくれているものです。エコーなどで佐々木さんや桑島さんにはお世話になりました。
10、事務の皆さんに感謝
毎週火曜日の朝の運営会議では横山さん、橋本さん、依田さんご苦労さまでした。事務の皆さんご苦労様です。岩井さん、赤城さん、堀井さん、近江屋さん、千葉さん、菅野さん、佐藤学さん・・・佐々木さん、鎌田さん、大橋さん・・皆さんが病院をささえてくれていたのです。越田さんは夜遅くまでご苦労さまでした。夜の守衛の皆様、お世話様でした。
昨年は病院機能評価のために病院中が新しいことに挑戦し、多くのことを学びました。春日さんも石澤さんもいろいろ腹の立つこともあったでしょうが、ほんとうにご苦労さまでした。田口さん、塩田さん、関口先生、そして佐々木院長本当にご苦労さまでした。
11、医局の皆様に感謝
私が当直で具合が悪かった時に適切に対応してくれた鈴木郁子婦長とそのとき喘息と診断してくれた高橋識至先生にも改めて感謝いたします。医局のムードメーカーの毛取先生、古謝先生、福田先生、安田先生、八木沼先生、寺澤先生・・・楽しいお酒を飲ましていただきました。
12、今後について
10月中は仙台医療センター(旧国立仙台病院)で手術や分娩などの診療にあたり、外来は金曜日の午後のみです。
10月中はNTT東北病院でも外来診療をします。火曜日の午前・午後と木曜日の午前・午後です。
11月からは仙台医療センターの外来日は木曜日の午前と金曜日の午後です。11月からのNTT東北病院での外来は火曜日の午前・午後と木曜日の午後になります。今後の診療予定などの情報につては、下記のホームページを通して提供してゆきます。携帯などでも確認可能です。
最後に30年以上の御指導をしていただいた矢嶋總名誉院長にはいろいろと感謝申しあげます。

2009年9月30日 小澤信義 
      

この記事へのコメント

2009年10月07日 23:16
今日、検査の結果を聞きに病院へ行って、小澤先日のホームページが開設されたと聞き、覗いてみました。
先生のブログでお産の取りやめの経緯もわかりましたが、本当に残念です。
三人目の妊娠があるかはわかりませんが、あの設備なのだから、早期に復活する事を願っています。
これからもブログ楽しみにしています。